橋口亮輔監督エッセイまっすぐ

橋口亮輔監督がウェブで「まっすぐ」というエッセイを不定期で連載しています。2017年1月のエッセイ「つくるということ」から。

「映画がヒットするということは、それを観客が求めているということ。今の観客は、体力がない。だから『恋人たち』のようなりリアルな映画はつらい。現実が格差社会なのだから、わざわざ映画で見る必要はない」と『君の名は』の援護射撃のつもりで編集者が言う。

 何でもかんでも大衆が求めるままに、巣の中で鳴く雛鳥の口の中に餌を与え続けることだけが映画の役割ではないと思う。映画は、娯楽でもあり、また人間も含む世界の美や真実を追求し描くものでもある。単なる逃避に身を落としてはならない。

映画にとって作り手の意思というもの。そして、作り手が何を信じて物を作るのかということが、いかに大切かと思うのだが違うだろうか?。


新連載!!映画監督 橋口亮輔のエッセイ!!橋口亮輔「まっすぐ」


新しいウェブの制作を先月から着手しはじめましたけど、昨日友人に全否定されました。それでも構わずやろうかなと思います。理由は私はそうは思わないから。自分が正しいと思うことをやってみる。やり続けてそれでダメだったら、あぁ私に見る目がなかったなということだろう。